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  3. 高千穂 (宮崎県)

天孫降臨の地として有名なパワースポット

高千穂は宮崎県の最北端にあり、大分県や熊本県両方との県境のパワースポットで、神の住む町とも言われています。
日本神話の中でニニギノミコトがアマテラスオオミカミから命を受け、葦原中国と呼ばれていた日本を治めるために、神々が住んでいた高天原から降り立った地である、とされています。
この時、ニニギノミコトは多くの神々を従えていたため、現在でも神の住む町と言われているのでしょう。
また、ニニギノミコトはアマテラスオオミカミの孫にあたり、高天原から降り立つ時にアマテラスオオミカミから3種の神器を賜ったと言われ、古事記と日本書紀によると現在の天皇の祖先にあたるとされています。
3種の神器は日本の天皇が代々継承していますが、皇族だけでなく天皇でさえも実際に見たことはなく、謎に包まれた存在となっています。
そんなニニギノミコトが降り立ったとされる高千穂は、現在でも九州地方の観光名所として知られ、テレビ番組やCMなどのロケ地としても有名です。

アマテラスオオミカミがお隠れになった、と言われる天の岩戸もあると言われていますが、この洞窟は今は崩れてしまっているようです。

夏にはライトアップもされる高千穂峡

高千穂の中でも、年間150万人以上が立ち寄る高千穂峡は、五ヶ瀬川峡谷とも言われ岩体が柱状になった柱状節理、真名井の滝の美しさは圧巻です。
高千穂峡ができたのは、約9万年前と約12万年前に阿蘇火山が活動し、噴き出した溶岩流が五ヶ瀬川に沿うようにして流れだして急速に冷却されたことでできた侵食谷です。
昭和9年には天然記念物、名勝として指定され、昭和40年には国定公園に指定されました。
約7kmにもわたって、高さ80mから100mもの断崖が続いており、峡谷の崖上にある自然公園の中のおのころ池から落ちる水が、真名井の滝です。
日本の滝100選に選ばれており、昼でも神秘的な雰囲気が漂う場所です。
真名井の滝は高さが約17mで、滝壺も同じくらいの深さがあり、深緑にも見えて非常に美しい景色となっています。

夏期には午後10時までこの真名井の滝周辺がライトアップされるのですが、この時の景色はあまりに幻想的で現実感を失いそうなほどです。
映画の中の景色のような、そんな美しさを見ることができるだけでなく、パワースポットとしても強力なので、多くの人が訪れるのでしょう。

なお、読売新聞が創刊135周年を記念した平成百景では、高千穂峡が読者投票で11位に選ばれており、これは九州地方の中では1位となっています。